NISAとiDeCoとポイント制度を最大限に活用する投資信託の手法
今回は投資信託の手法を考えます。
まず、iDeCoを利用するかどうかについて。
私にとってiDeCoの唯一のデメリットは60歳まで引き出せないことですが、
そのデメリットよりもその他のメリットの方が大きいと考えているので利用しています。
60歳まで引き出せないことによって生じ得る不都合な事象として次の2つがよく挙げられます。
①急な出費に対応できないかもしれない
②60歳までに亡くなる可能性が高いと余命宣告されてもiDeCo分のお金は使えない可能性が高い
①についてはiDeCoの積立額を調整することである程度対策可能ですし、
そもそもそのような状況になる可能性が高い場合にはiDeCoは向いていないと言えます。
iDeCoはあくまで余剰資金を節税の恩恵を受けながら老後のために運用するためのもので、
iDeCoの評価額が総資産の大部分を占めるような状態は適切なリスク管理ができていない可能性ます。
②は単身者であれば悩ましい問題ですが、
配偶者や子どもがいる場合には、
万が一のときに家族を助けられる遺産になると考えれば、
抵抗感なくiDeCoに積み立てられる方も多いのではないかと予想します。
次に、iDeCoで何を積み立てるかについて。
以前の投稿でお伝えしたように(https://tmy-stock.blogspot.com/2025/07/blog-post.html)、
総資産の40~45%がオルカンになるようにリバランスしています。
iDeCoでもオルカンを積み立てることで、
NISAや特定口座と合算してリバランスを行うことができます。
つまり、よく言われる
「iDeCoを受け取るタイミングで市場が暴落していたら損をするかもしれない」
という主張に対しては、
iDeCoの受け取り前後でシームレスにオルカンの運用を続ければ、
投資信託としてほぼ同じ値段で買い直すことになるだけなので気にしなくて良いと言うことができます。
それでは具体的な手法の話に入っていきますが、
以前の投稿でご説明したリバランスの方法(https://tmy-stock.blogspot.com/2025/07/blog-post_24.html)
をまずはそのまま適応すると次のようになります
①オルカンの評価額が総資産の40%未満の時
オルカンの評価額が総資産の40%になるように買う
②オルカンの評価額が総資産の40〜45%の時
通常の積立を継続する
③オルカンの評価額が総資産の45%より多い時
・オルカンに含み益がある場合
オルカンの評価額が総資産の45%になるように売る
・オルカンに含み損がある場合
a. 現金比率が10%以上であればオルカンの売買は行わない
b. 現金比率が10%以下であればオルカンの評価額が45%になるように売る
しかし、
私が利用している証券会社では毎月15万円まで買付金額に対してポイントが付くことを考慮すると、
上記には改良の余地があります。
そして、投資信託の買い方には主に次の2つがあります。
・一括投資
・ドルコスト平均法で積立投資
この2つの優劣については、
為替を考慮しないS&P500であれば一括投資の方が過去の勝率は高いものの、
投資対象が違えば必ずしもそうとは限らず、
またドルコスト平均法による積立投資の方が安心して投資しやすい面もあるかと思います。
そして、個別株ほど頻繁に売却しない投資信託ではNISAを利用するメリットが大きく、
NISAの制度についても考慮に入れます。
なお、ここではオルカンの様につみたて投資枠でも成長投資枠でも投資可能である対象を前提とします。
試行錯誤の末に上記の利点をすべて活用できる投資手法に辿り着いたのでお伝えします。
なお、iDeCoを利用していない場合にはiDeCoの箇所を0円として考えていただければそのまま使用できます。
Ⅰ. iDeCoの積立に加えてNISAや特定口座でオルカンを15万円買ってもオルカンの総評価額が総資産の40%に満たない場合
・iDeCoに加えて月15万円オルカンを積み立てる。優先順位はつみたて投資枠、成長投資枠、特定口座の順。例えばNISAの枠に余裕がある時には、つみたて投資枠で月10万円、成長投資枠で月5万円を積み立てる
・総資産の40%に満たない分を一括投資する。優先順位は成長投資枠、特定口座の順。成長投資枠で一括投資するのは180万円まで(←月5万円の積立12ヶ月分である60万円を枠の240万円から除いた金額)
Ⅱ. iDeCoの積立に加えてNISAや特定口座でオルカンを15万円買った後のオルカンの総評価額が総資産の40~45%である場合
・iDeCoに加えて月15万円オルカンを積み立てる。優先順位はつみたて投資枠、成長投資枠、特定口座の順
Ⅲ. iDeCoの積立に加えてNISAや特定口座でオルカンを15万円買った後のオルカンの総評価額が総資産の45%より多くなる場合
・総資産の45%を超過する分を売却する。優先順位は特定口座、成長投資枠、つみたて投資枠の順
・月15万円をNISAか特定口座で積み立てる。優先順位はつみたて投資枠、成長投資枠、特定口座の順。例えばNISAの枠に余裕がある時には、つみたて投資枠で月10万円、成長投資枠で月5万円を積み立てる
Ⅳ. 1年に1度(年末や年度末など)
・iDeCoの積立額に余裕を感じ、増額の余地があれば無理のない範囲で増額する
・iDeCoの積立額が高いように感じ、減額の余地があれば運用に余裕が出ると思われる額に減額する
やや複雑に見えるかもしれませんが、
上記のように場合分けすることによって、
リバランスのメリットを活かしつつ、
一括投資という勝率の高い手法で資金を市場に投じる時間を長くして機会損失を減らし、
iDeCo > つみたて投資枠 > 成長投資枠 > 特定口座という優先順位をつけて口座間のシフトも行うことでiDeCoとNISAによる節税と証券会社のポイント制度を最大限に活用しながらドルコスト平均法での堅実な積み立ても行っている状態を維持しながら、
定期的にiDeCoの積立金額を見直すことでリスク管理も行うことができます。
投資信託において一部でも売ることを手法に組み込んでいる発信をほとんど見ない上に、
投資信託が値下がりして含み損の状態では余計に売りたくないと思われた方もいるかもしれませんが、
Ⅱ.のケースでは売却時の基準価格で買い付けしているので損出しクロスになるだけで損はありませんし、
Ⅲ.のケースではリスクを適切な範囲内にコントロールするために投資信託を売るのは妥当な行為と言えます。
それでは日本個別株の投資手法を考えていきますが、
長くなったので続きは次の投稿にて…
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